「ことばを聞く、記録する」
世話人/近藤幹生(白梅学園大学子ども学部教授)
三ッ口知恵子(元保育園長)
村田道子(保育士)
概要
24名の参加でした。
<ことばの記録の方法について>
・メモ帳を持って子どものことばを書きとめる(自分だけでなく人にも伝え覚えておいてもらうなどもあるけれど)。基本、日々の生活の中で、自分も子どもと一緒に動いている。その中で、どういうことができるか?(ビデオや写真に撮ったり、録音機器に収めたりするような、機械的に記録する方法もあるが)。
<ことばをなぜ記録するのか?>
・子どもを理解したい、子どもの世界を知りたい、子どもの想いを知りたい、子どものことばを味わいたい、そんな思いを持ち、ことばを記録している。
・正確さに縛られないで、まずは子どものことばに驚いたり、楽しんだりして、記録していく姿勢が大切なのでは?ことばは、その人の目で、耳で、その人なりに選び取り、感じとっていくものでもある。
・記録して残しておかなければ、記憶から消えてしまう。記録を振り返りの手段としたい。自分がわかることにもつながる。
・記録し、「私はこう思った」を積み重ねていく。その過程が大切なのではないか。
などと、議論が深まっていきました。
参加者の感想から
●ことばをきく、記録する意味がわかったような気がします。「正確に、こだわらずとも良い」に心が救われました。
●子どものことばを大切にくみ取り、寄り添って保育を行っていきたいと思いました。
●子どもの発想、思考の背景(親の労働とか)にも目を止めて、こどもの話に耳を傾けたいと思いました。
●それぞれの保育に違いのある中で、それぞれの考えややり方が伝わった。皆、子どもが大好きで、自分の保育を振り返りながら、子どものことばから元気をもらったり、シグナルを見つけ出し、がんばっているんだな、と思いました。