1.「造形」〜味を描く〜 臨床絵画士 小林紀美江
テーマは、「味を描く」。そして食材は、なんと「味噌」。参加者のみなさんは、会場に漂う味噌の香ばしい香りに、少し戸惑い気味だった。そして、練習用の紙にクレヨンで自由に描き、いよいよ味噌を一口食べて絵ハガキ作り。目を閉じてイメージを膨らませる方、何度も味を確かめる方、直感で勢いよく描く方など様々だった。
最後は、完成した絵の発表会。同じ題材でも感じ方やイメージは人それぞれで、十人十色の作品が並んだ。しかし、描いた後の感想を伺うと「表現することでスッキリしました」「思いのままに描くこと自体の楽しさをしりました」など描くことへの新たな発見を口にする方が多く、有意義な交流会になった。
<参加者の感想から>
●先生が一人一人の作品をすごく認めて下さり、いい気持ちにさせられました。こういうことが保育にも必要なのだと感じました。
2.「語り合い」〜「保育とは何か」の著者、近藤幹生さんを囲んで〜
近藤幹生さんを囲み24名の参加者が、自由に、日常の保育を中心に語り合った。
はじめに近藤さんが、「子どもとことば研究会」発足当初の様子や、自身の保育士時代のエピソードなどを語った。
語らいの中心は、経験の乏しい保育者のさまざまな悩みに対し、近藤さんはじめベテラン保育者たちから、自らの失敗談など体験を通して語られた「今の自分を信じ、誠実に保育を積み重ねていくことの大切さ」や、「保育の楽しさ」など。実感のこもったエールを送られて、参加者はずいぶん勇気づけられたようだ。
当初、ぎこちない場の雰囲気が、時間の経過に伴い、しだいにほぐれていき、終了時間が惜しまれるほどとなった。
<参加者の感想から>
●たくさんの先生の話が聞け、勉強になりました。近藤先生のお話が一つ一つ良かった。 |