第28回 全国子どもとことば研究集会 リポート
【小講演】
17日(日)9:30〜16:00

「“感動”から生まれる表現活動」
〜遊びを土台にした劇的活動の展開指導〜

講師 今井和子/当研究会代表 元立教女学院短期大学教授
講師 佐竹淳祐/浪速保育園園長(「あげは物語」指導者)

世話人/佐藤直樹(保育者)・藤田朋子(保育者)・渡邊真理子(保育園園長)


概要

初めに今井和子氏より、『表現とは?』という話から幼児(3・4・5歳)の表現の特徴、劇遊び、劇作りの過程と実践、保育者の役割等を話してもらった。子どもたちの活動の中から生まれた表現活動がどれほど感動を共有する力となるか。いろいろな園で取り組んでいるDVDの事例を見ながら日常生活の中に活動体験がどれだけあるのか、子どもが楽しめる環境になっているのかを話し合った。友だちや仲間と一緒にイメージを共有し、感動を大人も一緒に楽しむ事の大切さを考える場になった。
 午後は、お楽しみとして(チラシには書かれていなかったのですが)、「劇団・風の子東京」演出家の大森靖枝氏より、『劇遊びを子ども達とどう遊ぶのか』という話をしてもらった。その後、遊びから表現する楽しさを、実際に身体を動かして体験し楽しんだ。


参加者の声から

あそびの積み重ねが劇につながるということがよくわかった。実践の映像を見ることで、生き生きと表現していることが伝わってきた。保育士は大変と思うが、保育士自身がとても楽しんでいるように見えた。それがないと共感は生まれないだろう。日常のあそびがいかに大事か学んだ。  

とても有意義な研修でした。幼児クラスの担任全員が参加すればよかったのに!と思いました。今、若い職員が自分の心とからだを開(解)放することが難しくなっていると思っています。笑いあうこと、大事ですね。

劇遊び、ごっこ遊びについて本当に大切にしたいことを学んだり、「劇団・風の子東京」の実践もあり、盛りだくさんの一日でした。今日は、私自身が楽しめ、こんな思いを子どもたちにもぜひ味わわせてあげたいと思いました。構えすぎずに、まずは私が楽しむことが一番だなと思いました。役になりきる、表現することは、大人でも気持ちが発散され、とても心地よいものだと実感しました。

驚きと感動! 楽しみ! 「なるほど!」「へー!!!」「そうか、楽し〜!