第28回 全国子どもとことば研究集会 リポート
【分科会3】
17日(日)9:30〜16:00

「発達に課題のある子どもへのかかわり」

助言者/橋場 隆(臨床発達心理士スーパーバイザー)

世話人/小野崎佳代(元保育園園長)
 佐藤有美子(保育者)
青木和子(保育者)


概要

 26人の参加者がそれぞれの悩みを持っての参加だった。障がいの診断のある無しにかかわらずクラスに配慮が必要なこどもが複数いることや、保護者対応、職員間の連携など、たくさんの問題点が出された。自分だけが悩んでいるのではないこともお互いにわかり、励みになったようだ。そんな悩みを含めた自己紹介の後、助言者の橋場隆氏からとても丁寧な講義を受け、午後からは一人一人の悩みに答えていただいた。
  人生のスタートの重要な時期である乳幼児期に携わる私たちは、ともすると心情に走りがちだが、障がいを正しく理解した上で必要な配慮をすることが大切であり、保護者の心配や先の見えない不安に寄り添っていくことは、忘れてはいけないことである。
 「発達障がいの完治は困難である。しかし、学びながら成長・発達することは出来る。みんないっしょに生きていくために!」という橋場氏の最後の言葉が熱く胸に残った。


参加者の声から

話を聞き、子どものことが思い浮かびました。子どもへの対応の面で、部屋から出る子を迎えにいっていたな、ここの場面で言い過ぎていることが多かったな、と感じました。どのように対応すればいいか、職員同士話し合い、その子が心地良く過ごしていけるように、また、行動強化を身につけていきたいと感じました。

ものすごく中身の濃い一日でした。事例を交えたお話はわかりやすく、参加者の悩みにアドバイスをもらい、ストンと胸に落ちました。教えていただいたことを、さっそく明日からクラスの中で生かしていきたいと思いました。