この度の新学習指導要領、幼稚園教育要領、保育所保育指針の一連の改訂において、「言語力を育むこと」が改訂のポイントの1つになっています。子どもを取り巻く環境が変化し、人と気持ちや“つもり”を共有し合ったり、違いを認め合ったり、対話をしあうなど、相互理解をしながら人との信頼関係を築いていく生活が弱体化してしまったからです。幼児期は自分の気持ちや“つもり”を丁寧に受け止めてくれる大人によって、新しい子ども同士の出会いやコミュニケーションが生まれていきます。この大人を通して育つ「伝えあいの力」は、さらに自分の考えを深めたり、新しい発想を生み出す思考力の育ちに繋がっていきます。そのための保育の展開について考えてみたいと思います。
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