生活の喜びと幼児の思考力を育む保育者の言葉
講師/今井 和子(子どもとことば研究会代表)
子どものことばが育つ過程には、質問期と呼ばれる時期が3回あります。「これは?」とさかんに物の名前を知りたがり、次には「なぜ?」「どうして?」とたくさんのことを不思議がり、さらに「祖先って何?」などと言葉の意味なども問うようになります。それだけ探求心が旺盛な子どもたちの要求に、大人はどれだけ丁寧に応えているでしょうか。大人と子どもの対話が少なくなっている今日において、子どもたちのことばにしっかりと向き合っていくことの必要性を感じています。
講師 今井 和子 プロフィール
20数年間、公立保育園で保育士として勤務。実践研究を積み重ね、退職後は大学で保育者養成にあたる。各地で保育者研修、園内研修を精力的に行っている。主な著書に『子どもとことばの世界』『集団っていいな』(ミネルヴァ書房)、『0歳児から5歳児 行動の意味とその対応』『自己肯定感を育む保育』(小学館)など。